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Ocean/海

世界自然遺産の海から

Chika

2026/7/25

西表島

海の星、地球のストーリー100__#001

西表島

海を愛する人であれば、多くの人にとって、お気に入りの海があるだろう。日本の沖縄県、西表島の海は、私にとって生涯大切にしたい場所となっている。ダイビングの合間、日陰に小さなキャンプ用の椅子を出し、水筒だけを持って、ただ海を眺めている。

通称・月ヶ浜と呼ばれる「トゥドゥマリの浜」。地元で「神様がとどまる浜」と呼ばれる、美しい浜だ。長いカーブを描くこの浜の景色は、どの瞬間も目に焼き付けたいと思うような要素でできている__目の前に広がる水平線、鏡のような海面、打ち寄せる波の音、鳴き砂と呼ばれる白いフカフカの砂、背後に暗く広がる森、そこに息づく鳥や虫たちの気配_五感が研ぎ澄まれ、解放されていく。

気づけば、浜辺には誰もいない。

生物多様性の島々

西表島は2021年7月、奄美大島、徳之島、沖縄島北部とともに、ユネスコの世界自然遺産に登録された。単独の島ではなく、複数の島々がひとつの価値観のもとにまとめて評価されている点が興味深い。

その評価理由は、ひとことで言えば「生物多様性」だ。

これらの島々は、大陸から切り離されてから長い年月を経て、独自の進化を遂げた生態系を育んできた。西表島にはイリオモテヤマネコをはじめとする固有種が多く生息し、亜熱帯の森と、隣接するサンゴ礁が、互いに影響しあいながらひとつの生態系を成している。森で育まれた栄養が川を通じて海に流れ込み、マングローブが陸と海の境界を緩やかにつなぐ。この「陸と海の連続性」こそが、西表島の自然遺産としての本質的な価値だと言われている。

月ヶ浜と呼ばれる「トゥドゥマリの浜」

静けさの中で見えてくるもの

海に向きあうと、天体の動きと生き物たちの気配が強く迫ってくる。潮が満ちてくる速さ、砂の温度、風の匂い。そして太陽が地平線に沈むと、やがて満天の星が現れる。私たちの星は回転しながら宇宙に浮かんでいる。当たり前でいて当たり前ではないこの瞬間、自分自身は何をなすべきかを考える。

このシリーズ「海の星、地球のストーリー100」の記念すべき冒頭は、世界自然遺産、西表島から生まれた。

次回は、この旅のお供となった本、ジャック・アタリ『海の歴史』について書く。

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xerograv. (ゼログラヴ)の「海の星、地球のストーリー100 LIFE WITH OCEAN」

xerograv. (ゼログラヴ)の「海の星、地球のストーリー100 LIFE WITH OCEAN」は、実体験や研究に基づいた海・地球・宇宙をテーマとし、そこに息づく生命について考察するブログ企画です。

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